「新スタで三連覇がかかる天皇杯決勝!」という、
二度とないかもしれないシチュエーションを用意してもらいながら、
力及ばず準々決勝で敗れ去ったガンバ大阪のサポーターですあけましておめでとうございます。

もちろん逃した魚はデカいなーと感じつつも、
現状こんなもんかなという諦めに近い気持ちもあり、
心の底から悔しがるのも難しいのが正直なところでした。

それだけ今シーズンは全体を通じてクオリティが低かったと思います。

先日(といっても2ヶ月前)のエントリでも書いたとおり、
残された数字は決して悪いものではないし、
今の状況をさめざめと嘆くのも贅沢なことなのかもしれませんが、
とにかく満足のいかない1年でした。

このまま停滞するわけにはいきません。

CSで改めて勝負強さを見せつけ、
クラブW杯でも2位に入りノリノリの鹿島や、
CSで改めて勝負弱さを見せたものの、
年間を通じて高いパフォーマンスを見せ続けた浦和に食い下がっていく..
そんな2017シーズンでありたい。


しかし待っていたのは三冠メンバーとの別れ。
岩下が、そして阿部が大森がいなくなる。

契約切れなのか移籍金が生じるディールなのかはハッキリわからないまま書くけど、
たぶん岩下に関してはガンバ側から延長のオファーがなかったか、
それとも提示された条件がしょっぱかったということでしょう。
ピッチ上でのパフォーマンスは健在でも、これだけ稼働率が悪いと厳しい。
クラブにもたらしてくれたものは多かったが、このへんがお別れのタイミングか。
気持ちよく送り出したい。

問題は阿部であり大森である。

どちらも主力級として数年間フル回転してもらうだけの重要なコマでありながら、
契約延長にこぎつけられず手放すことになってしまった。
まだ20代半ば、ルーキーイヤーから成長を見守ってきた大事な選手だというのに。
これが強化部の失策なのか、
それとも他からの評価が高すぎるゆえのやむなき流出なのかは判断がつきづらいが、
とりあえず頻繁に起きてもらうようでは困る事象である。

最近のガンバ大阪は主力クラスを失うことにあまり慣れていない。
他クラブへの移籍といえば、
海外へのチャレンジか、何らかの原因で出場機会の少なくなった選手がほとんどで、
「戦力として見込むコマを仕方なく手放す」という状況がめったに訪れない。
ありがたいことですが。
近年では下平匠くらいですかね、
ああ出ていってしまうのかと(´・ω・`)ションボリしたのは。
それゆえ今回ダブルで持って行かれてしまうのはなかなか精神衛生上よろしくない。動揺も大きい。



編成面での影響も大きい。
倉田も含めた二列目のハードワーカーたちは長谷川監督のスタイルを体現化させた存在であり、
と同時に14年三冠の象徴的存在でもあった。
それを一気に2枚も失う。
しかもその穴を埋めるべき補強もイマイチうまく進んでいない模様。

どうする。

ガラッとメンバーが変わってしまった挙句、
訳のわからん監督人事ともども爆死してしまった12年のことがフラッシュバックしてしまい、
軽く頭痛とめまいがする。
もうあんなのはゴメンである。

しかし考えようによっては、
彼らを失うことで限界を感じつつあった「とりあえず頑張って走るサッカー」から、
脱却する第一歩を踏み出すことにならないかと前向きに捉えることも可能。
特に堂安という非凡でありながらまだ開花していない才能を活かすためには、
「走れ!守備やれ!!」以外のアプローチが必要なはず。

一応スポニチには「攻撃的新システム導入示唆」みたいな記事も出ており、
どうにかそれが形となることを願うばかり。
決して守備を軽視するわけではないけれど。

新しいスタイルの構築は簡単ではない。
きっと来年もうまくいかないことの連続だろう。
しかし変わろうとするのならば、その選択を全力で支持する。
今のアグレッシブさの欠片もない、
ただ深い位置に貼り付けになって耐えしのぐだけのサッカーに未来はないと思っているから。